北大開示文書研究会のシンポジウム・出前講座

アイヌの遺骨はコタンの土へ 歴史的な再埋葬を語る集い

報告1 「遺骨を迎えたコタンの末裔の思い」

山崎良雄さん

山崎良雄 原告・城野口ユリさんの実弟、コタンの会副代表

 城野口ユリの弟です。母親の遺影、城野口ユリの遺影を何で持ってこなかったか……。小川隆吉先輩に怒られました。

 母親は、「オラ、いつ死んだってあれだけど、死んでも、先祖様は迎えにきてくれないだろう、喜んでくれないだろう」、そう言って亡くなった母親です。それを受け継いだ城野口ユリ姉は、がんばって、みなさんのご支援を……。遺骨が帰ってくる姿を見ることなく、昨年の3月27日に亡くなりました。

 今年の7月17日、再埋葬の日に、さっきのDVDの中にも映っていたように、私の母親の遺影と、城野口ユリ姉の遺影が映ってたと思うんですが、母親の遺影は、城野口ユリの娘、母親にすれば孫ですね。孫が抱いて。城野口ユリの遺影の写真は、浦河アイヌ文化保存会の仲間であった吉田みねさんが抱えて、再埋葬、やっていただきました。

 このたびのみなさまのご支援、カンパもいただいて、そのなかでできたことと思います。本当にありがとうございました。これからもいろいろあると思いますが、みなさんのご支援をひとつ、よろしくお願い申し上げます。(拍手)

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